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My Beer、ついに完成!!-Part 3-前回の要約をすると、アメリカンタイプのIPAとは、シトラスの香り、しっかりとしたボディ・味わい、そして強烈な苦味。それからアルコールのエステル香がはっきりと感じられるということであった。 まず、栓を開ける。いきなり、モルトの甘美な香りが漂ってくる。シトラスの香りよりもボディのエステル香の方が強いみたいだ。アルコール度数が7.0%もあるので、どうやらこちらの強さの方が勝ってしまったのだろう。シトラスの香りを際立たせたく、ホップバックも行なったのだが、ボディとのバランスが取れていなかった。もしかすると、アメリカンタイプのシトラスの香りを出すには、アルコール度数を5%前後に抑えた方が良かったのかもしれない。 次にビールをグラスに注ぐ。そして注がれたビールがグラスに当り、その反動で泡が生じてくる。ここは重要なポイントだ!ところで、ビールを美味しくするために、よくきめ細やかな泡を作る必要があると言われている。しかし、ワテに言わせれば、そんなものは必要無い!それは、いわゆるピルスナータイプのビールをビアホールかなんかで、大ジョッキで飲む時の流儀である。泡が蓋の役目を果たして、炭酸が抜けるのや酸化を防ぐというのだが、そんなことなら、コップにビールを注いだらすぐに飲めばいいことだ!これは飲食一般に言えることであるが、旨いものを食べるには食べ手の食べ方にもそれなりの技術や経験が必要になってくる。日本の大手ビールがつくっているようなピルスナータイプのビールは注いだら、すぐに飲むべきである。
もちろん、泡がいらないと言うわけではない。今回のようなアルコール度数の高いビールは、ワインのようにゆっくりと飲むタイプのビールであるから、こういうビールにこそきめ細やかな泡が必要になるのである。ちなみに、また話が変わるが、日本の大手ビールは炭酸を人為的に注入している。そのため、モルトをより深く味わうために、泡を立たせてわざとその入れ過ぎの炭酸を抜くということは、通常よく行なわれている行為である。その際、丁寧にきめ細やかな泡ができるようにビールを注ぎ、泡を抜いていくのがベストであることは言うまでもない。大手メーカーの戦略か、話が逆になっているのである。 さらに泡の話で申し訳ないが、泡はビールの旨い不味いを見極める重要な役割を果たす。ビールをグラスに注いでいく際、ビールの液体の中の気泡がどれくらいきめ細やかであり、どのように踊りながら上に昇り、泡を形成していくか。この状態を見るだけでも、そのビールがどのようにして醸造されたかというのがある程度判断できる。結果としての泡を見るよりも、その前段階に、やはり秘けつが隠されているのである。うまく醸造された自然発酵のビールは、非常にきめ細やかな気泡が、ふわふわとグラスの中をめぐる。そして気泡は、やがてビールの上面へとゆっくりと昇り、モクモクしながらも平均化された泡の面を保ちながらグラスの上へとあがっていく。人為的な気泡は、どこか動きが直線的かつ短絡的なのである。 また、こうして出来上がった泡は、食べても非常に美味しい!ということを付け加えておく。これも、ビールの旨い不味いを見極めるひとつの方法である。まぁ、これはワテの持論なのであるが、努力を重ねた結果得られた結晶としてのモルトと、ちゃんとつくってないビールとでは、こういう端々のところで差となってでてくるんでしょうな。旨いビールは泡も旨い。というか、泡はごまかせないってところでしょうか。そして、この今回のビールは結構、泡うまいよ。ただ、ちょっと麦芽のローストした焦げの苦味が舌にざらついて気になるけど。 さて、色合い。ちょっと濃い色だね。14SRMぎりぎりくらいか。カラメルモルトを約10%も入れたしね。それにしても、ホップの香りとボディの香りのバランスは目指すところに行かなかったけれど、ボディ自体は非常にうまく作れたと思う。このコクと旨味と強烈な苦味がほんとに素晴らしい。深〜い甘味とアルコール、苦味が絶妙にマッチしている。やっぱり、醸造所がもっている酵母は違うね。この力強いボディのフレーバーは、元気の良い酵母が使用されたことは一目瞭然。以前、自宅で醸造したエールビールとは比べ物にならない。まぁ、エールビールとしての基本的な味はそんなにかわらなかったんでショックだが(ちょっと醤油に近いフレーバーとか)、やはりボディの洗練さは断然に違うのが味わえる。まぁ、だからといって、日本のトップレベルのスタウトやエールビールとは較べる余地もないが。やはり、そこではさらに酵母のレベルが違うんだろうな。 話がだんだん独り言になってきたので、そろそろ終わりにするが、ボディから上がってくる香りの強弱・優劣は酵母によって決まると行っても過言ではないのである。もちろん、そこには水質や初期糖度などの関わりもあるのだが、味や香りの根幹を決めるのは、この不可思議な微生物、酵母なのである。この酵母がどんだけ元気であるか、またどんな性質をもっているか、それにかかっているのである。 まぁ、全体のデキとしては、今回は70点くらいということだろうか。―――END 戻る |
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