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海外のビアフェスティバル


 前回、ジャパンビアフェスティバルが開催されたことを報告したので、今回は外国のビアフェスティバルについて書いてみたいと思う。

 外国で有名なビアフェスティバルといえば、ドイツのオクトーバーフェストやGreat British Beer FestivalGreat American Beer Festivalなどがある。これらのイベントは、ジャパンビアフェスティバルとは比べ物にならないほど規模が大きいそうだ。もちろん歴史が違うということもあるが、ジャパンビアフェスティバルも、こうしたイベントを参考に、今後ますます大きなものへと発展していくだろう。きっと。。。

 ちなみに小さなイベントを含めれば、毎月、いや毎週のように世界のどこかでビアフェスティバルが開催されている。特にイギリスは、Campaign for Real Ale(CAMRA)と呼ばれるエールビールを守る団体の本拠地があるせいか、さまざまなフェスティバルが開催されている。たとえば、2001年6月に開催予定のCAMRA主催のイベントを見てみよう。

・9TH CATFORD BEER FESTIVAL(6月13日〜16日)
・THE 24TH SALISBURY BEEREX FESTIVAL(6月14日〜16日)
・EXETER & EDEVON CAMRA SUMMER BEER FESTIVL(6月15日〜16日)
・ACCRINGTON BEER FESTIVAL(6月20日〜23日)
・5th SOUTHAMPTON BEER FESTIVAL(6月21日〜23日)
・South Downs Real Ale & Cider Festival(6月22日〜23日)
・25TH LOUGHBOROUGH BEER FESTIVAL(6月28日〜30日)
・SECOND KINGSTON BEER FESTIVAL(6月29日〜30日)

 全然、ビールの季節ではない6月でさえ、こんなにたくさんのビールフェスティバルが行なわれているのである。すごいと思わない?

 ところで、私も以前イギリスを訪れた時、CAMRA主催のビールフェスティバルを覗いたことがあるので、その話をしよう。私が参加させてもらったのは、第10回Battersea Beer Festival。一応、イベント会場はロンドン市内なのだが、空港で買ったロンドン市内マップにも載っていないLavender Hillという地区で開催された非常にローカルなビア・フェスティバルであった。

 私が何故このフェスティバルを訪れたのかというと、地ビール先進国のイギリスで開催される、ちゃんとしたローカルなビアフェスティバルがどのようなものかを見たかったからである。これから日本でもますます多くの地ビールメーカーが誕生し、市場が広まってくれば、ジャパンビアフェスティバルだけでなく、きっとさまざまなローカルイベントも開催されるようになるはずである。Battersea Beer Festivalを見ることで、その姿のひとつがわかるのではないかと思ったのである。

市井の雰囲気をもったフェスティバル
 Battersea Beer Festivalは、Battersea Grand Hallという会場で開催されていた。建物は日本の小学校の体育館くらいの大きさ。普段は何に使っているのかわからないが、古いイベント会場風である。ステージもあって、ピアノやベースなども置かれていた。

 フェスティバルの入場料は、2.5ポンド(約500円)。入り口でお金を払うと、1パイント入りか、ハーフパイント入りのグラスをもらい、それでビールを注いでもらうようになっている。これはどこのフェスティバルでも一緒だ。

 ちなみに、もらったグラスには第8回Battersea Beer Festivalと書かれたロゴがプリントされていた。私が参加したのは、第10回でしょ。やっぱ、第10回のグラスを欲しいよね。ローカルイベントだから、やっぱお金ないんだろーなー。外国らしいといえばそれまでだが、日本だったらどうするかなぁ、と考えさせれられる問題でもあるかなと思った。

 会場内に入ると25P入くらいの大きさのケグが縦に4個、横に25個ほど並んでいた。そしてその前に何人かいて、注文を受け、サーブするようになっている(下の写真参照)。これと同じ仕組みが後側にも作られている。エール、ポーター、ビターなど、合計で100種類を超えるイギリス・オリジナル・ビールが飲めるのだ。他にも、CAMRAが認めるヨーロッパ各地のボトル入りビールなどが販売されていた。

 そう、このフェスティバルでは、入場後はすべて飲み放題ではなく、1パイントで2ポンド、ハーフパイントで1ポンドを支払って飲むようになっているのだ。数多く飲みたい私は、クォータ−でくれと言ったが、英語が通じなかったのかことごとくハーフで注がれてしまった。

 会場では多くの参加者が、いろいろなビールを味わおうとしていた。しかし、それよりもテーブルや椅子に腰かけ、みんなゆっくりとフェスティバルを楽しんでいる感じであった。

 このフェスティバルは、日本のフェスティバルのように、『ヨーシ、今日は特別な日だからめずらしいビールを飲みまくるゾー』という他所行きの意気込みで行くようなものではなく、パブを大きくして、とりあえず賞を付けましたと表現するのが正しいかも知れない。市井の雰囲気を大事にするというか、パブの延長としてイベントがあるのだ。『今日は、パブに行くよりもイベント会場で飲んだ方がお特だから、そうするか』っていう感じだろうか。

 ローカルなビアフェスティバルはやはり地元密着型でないと、長期的な成功はないのではないかとも思えた。地ビールは本来、クラフトビール、またはマイクロブリュワリーという意味であって、地元のということではない。が、やはりその姿勢は重要なのではないか。。。地元という定義は難しいが、たとえば酒屋さんやレストランが、ワインブームだからワインの試飲会や勉強会をやりましょう、ということも含まれるだろう。

 会場の席は埋め尽され、多くの人が立ちながら飲んでいるほど活気があった。リアルエールの繁栄である。しかし、来場者のほとんどが中年以上の男性であり、それ以外の人口は非常に数少なかった。たったひとつのフェスティバルを見ただけでどうこうと言えないが、次世代への展開には不安が少なからずあるのではないか。今大会からイギリスビールの他に、ヨーロッパのピルスナータイプやその他のビールを取り入れるようにしたと、もらったプログラムに書いてあった。これは女性や若者向けの対策だと思われる。

 ところで、フランスでは、ワインは『親父の代』または『田舎者』の飲み物らしい。イギリスでもリアルエールはそういう位置付けになるのだろうか。若者や女性はそんなに飲まないんだろーなー。まぁ、しかし、どの国でも外国のものをありがたがるのを定説とするならば、日本の地ビールは成功間違いなしである。いや、輸入ビールの成功は間違いなしだろうが、日本がつくった地ビールはやっぱり日本のイメージだから、もしかするとあまりうまく行かないのかもしれないなぁ。。。それから日本酒、あとお酒じゃないけど日本の伝統的な小さな商店街なんかも売上減少の一途を辿っている。なんかエンターテイメント(エキサイティング)に欠けるんだろうなぁ。。。

 会場ではとにかく、できる限りの種類のビールを試飲した。エールやビターはどれもやはり炭酸含有量が少なくて飲みにくかったが、だんだん慣れてきた。そしてクリーミーなテイストのYoung's Specialや、コーヒーコーラのような味のする(それでもうまい)Hole-in-Spire Porterなど、非常に素晴らしいビールを見つけることもできた。私が訪れた日は、残念ながら昨年のGBBFのチャンピオンビールであるConistonのBluebirdやその他数種類のビールが届けられていない状態にあり、試すことはできなかった。非常に残念だったが、いろいろなビールを発見できて本当に楽しいイベントであった。

 ちなみに試飲したのは:
・Freeminer Bitter
・Hacker Pschoor Hell
・Poperings Hommel Bier
・Young's Special
・Tomintoul Wild Cat
・Hoskins Tom's Gold
・Harveys Sussex Best Bitter
・Springhead Hole-in-Spire Porter
・Moorhouse's Black Cat
・Elgood's Black Dog
・Red Stripe
・Fuller's London Pride
・Grolshe Premium Lager
の13種類。全部ハーフパイント(約284ml)でくれるからあんまり種類飲めなかった。。。えっ?それぞれの感想?酔っぱらい過ぎてわからん。。。―――END
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