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サントリー白州醸造所訪問! -Part 3-


 前回、『1. 製麦→2. 仕込み→3. 発酵』という醸造部分に関するお話しをしたので、今回はそれ以後の過程を紹介しよう。

4. 蒸溜
ポットスチル 私が訪れた時、残念ながら蒸溜器は、リストア中であった。白州で使用されているのは、銅製の小型単式蒸溜器(ポットスチル)である(右写真参照)。

 蒸溜器には、他に連続式がある。両者は設計からして違うのであるが、単式の特徴は、風味を残しやすいことであり、連続式の特徴は高濃度のアルコール液をワンステップでつくれ、かつそのアルコール度数を自由にコントロールできることにある。基本的にウィスキーやコニャックは単式での蒸溜であり、ジンやウオツカ、ラムなどのスピリッツは連続式でつくられている。ちなみに、アルマニャックは、半連続式である。また、日本の焼酎では、この蒸溜の違いによって甲類(単式)と乙類(連続式)に分けられている。

 ちなみに用語の使い方が難しいのであるが、ピュアモルトウィスキーとシングルモルトは現在、まったく同じものであるのだそうだ。(昔、スコッチのシングルモルトといえば、ひとつの蒸溜所で造られたひとつの種類のモルトをそのまま瓶詰めしたものを指していたが、今日ではスコッチでもひとつの蒸溜所で造られた複数のモルトをある程度ブレンドするそうである。しかし、それはもともとひとつのモルトであるといえるため、いまだシングルモルトと言っているらしい。シングルモルトの表記に法的な規制はないが、いろいろなしがらみでシングルモルトとは表記していないらしい。しかし、造りとしては、シングルモルトとまったく同じなものなのだそうだ。ただこの辺はいろいろ意見がわかれるところなので、各自勉強して欲しい。ちなみにブレンデッドとは、複数の蒸溜所のモルトを混ぜたり、穀物(グレーン)でつくったウィスキーを混ぜたりすることである。)

 小型単式蒸溜器と大型単式蒸溜器の違いであるが、小型は品質のコントロールが難しいがうまく使えば高品質のモルトができある。大型は品質の均一化は簡単にできるが、あまり高品質のものはつくれない。ということだ。

 さて、ウィスキーの原液である醸造酒は、最初約7%のアルコール度数である。これを単式蒸溜器で蒸留すると約3倍の21%のアルコール液が造られる。これを初溜という。初溜段階では雑味成分が多いため、これを再度蒸溜(再溜)する。2度目の蒸溜で約70%のアルコール液が造られる。単式蒸溜の場合、このように2回に分けて蒸留される。連続式では、このアルコール度数のコントロールが自由にできるのである。

 再溜でできた再溜液は、すべてウィスキーになるわけではない。再溜液の最初と最後は捨ててしまう。そして、真中の好ましい香気成分をバランスよく含んだ本溜液だけを樽に詰めるのである。この本溜液は、別名ニューポットと言われる。

 さて、今回、工場を訪れた私たちは工場長自慢のニューポットを飲ませていただいた。

 これまで、私はさんざん能書きをたれて白州をほめあげてきたが、はっきり言うと、サントリーのウィスキーは美味しくないと思っている(んじゃ、言うなって?)。たとえば山崎のシェリー樽詰めの12年ものとマッカラン12年を較べて欲しい。ま、マッカランと較べてしまうのはあまりに酷というものではあるが、その差はあまりに歴然としている(もちろん、美味しさの質の違い、ともいえるが)。白州の17年も飲んだが、スコッチの17年ものとはやはりぜんぜん違う。

 しかし!である。工場長は、自慢たれたれでに言う!「いまやサントリーの醸造技術は世界一である。ここ数年でできたニューポットが12年立つ頃には、きっとスコッチなんて目じゃない!ただし、私はあと数年で定年なので、それにお目にかかれないんだけどね。。。」

 ま、暗に工場長自身もこれまでのサントリーの出来はそんなに良くなかったと認めてしまっているのだが……今回飲んだ、ニューポット。これは非常に素晴らしかった。ウィスキーのニューポットなのに、はっきり言ってシャトー級のマールに匹敵するほど、芳しい香りと味わいであった(なーんて、ちょっと言い過ぎかな?家に帰ってマール・ド・モエエシャンドンを飲んでみたけど、やっぱ芳香・味わい共にマールの方が上だと思った)。

 お土産でもらった銘柄のついていないロットナンバーだけの白州ウィスキー(3年ものくらいだと思う)も飲んけど、やっぱりイケテルと思った。

 いま現在のサントリーは、あんま良くないけどね。この熟成中のウィスキーが世に出始める9年〜12年後のサントリーウィスキーは、期待大であるヨ。

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bottan
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