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サントリー白州醸造所訪問! -Part 5- 右の写真がサントリー白州醸造所の貯蔵庫である。Re-charされた樽にウィスキーが詰められた後、ここに運び込まれるのである。左右にびっしり樽が積み上げられ、並べられているのがわかる。その数24,000樽。サントリーでは、この貯蔵庫の他に八ヶ岳や山崎蒸溜所にも貯蔵庫をもっており、合計で1,200,000樽を超えるウィスキーが眠っている。
それにしても、この部屋の中のアルコール臭気はものすごかった。樽詰めされたウィスキーはどれもアルコール度数が約70%。そして、24,000樽全部から天使の分け前が蒸発しているということになる。んもー、火気厳禁、フラッシュ厳禁というくらいにすごいアルコール臭であった。 ところで、白州蒸溜所の長井工場長のお話しによると、すべてのウィスキーが長期熟成できるわけではないらしい。ウィスキーや樽の品質によって、これは10年で出荷しよう、あるいはもう少し寝かせよう、という具合に熟成度を決めていく。 「17年以上熟成可能な樽は、50樽に1つしかありません。そして、20年以上熟成可能な樽は、100樽に1つ。全体の1%です。30年ものになると150+の樽に1つという感じで、もはや国宝に値する希少性をもっています」(長井氏)。 さて、貯蔵庫に置かれた樽は、暑さ寒さの繰り返しで、樽と樽の間に隙間ができることで、ウィスキーがもれ、蒸発する。これが天使の分け前である。そして隙間から白州の森の空気が入り、ウィスキーに香味を加えていることも以前に述べた。 ウィスキーの熟成は、ほとんどがこうした酸化による物質の変化なのである。赤ワインでも栓を抜いた後、酸化がはじまり、その香りや味がぐんぐんと変わる。これとまったく同じことである。ウィスキーの場合は、10年、20年、30年とかけてゆっくり酸化熟成が行なわれるのである。 ビールや日本酒では酸化はまったく許されない世界であるので、これは少し驚きであった。 話はちょっと戻るが、樽に詰められているウィスキーのアルコール度数は、約70%。しかしながら、市販されているウィスキーのほとんどが、約42%くらいである。これはなぜなのか。 20年近くウィスキーを寝かしていると、アルコールは揮発していくので、70%くらいはないと長期熟成をすることはできないからである。40%くらいではウィスキーが痛んでしまうらしい(びっくり)。そのため、熟成中は高いアルコール度数で管理し、販売する時に、一般的に飲みやすいアルコール度数まで加水されるのである。 が、加水をすればそのディスティラーの純粋なオリジナルモルトではない、という考えから、加水を嫌うディスティラーもいる。カスクコンディションド、とラベルに書かれたウィスキーがあるが、まさにこれがカスク(樽)のそのままの状態で出したウィスキーだ。ボトルによってまちまちだが、アルコール度数はだいたい60%くらいもある。飲みにくそうであるが、逆に味の輪郭がはっきりしてうまかったりする。 ちなみにちなみに、日本酒もできあがり時は、アルコール度数は18%くらいある。こちらは税金の関係で16%くらいまで水を加えて薄めている。日本酒のラベルに『原酒』と書いてなければ、必ず水が加えられている。それが良いのか悪いのかわからないが、ワインでは出荷時に加水することはない、ということだ…… ―――END 戻る! |
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