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イギリスのパブ


 前回、イギリスビールの話をしたのでパブの話もしてみたいと思う。私が訪れたのは、ロンドン、ヴィクトリア駅北口にある『シェークスピア』というパブだ。

 “イギリスPubウォッチング(平凡社)”という本によると、パブにはいろいろな種類があるらしい。伝統的な真面目なパブ。若者向けのサーキット・パブ。パブ好きな若い夫婦向けで、子供も一緒に入れるファミリー・パブ。地元住民一般を相手にするエステート・パブ。学生パブ。明るくきらびやかなヤッピーパブなど、その種類はさまざまなだ。

 さて、『シェークスピア』はどうか。その重層な造りの外見に、これはきっとシリアスな伝統的なパブに違いないと、私はドアをあけた。ところが店内では、音楽が大きな音で鳴り響いており、とてもビールをゆっくりと味わうどころではない。これは伝統的なパブと見せ掛けたサーキット・パブか?

 席に着いても、ウェイターはなかなかやってこず、他の外国人旅行者もいぶかしげだ。初めてのパブがこれかと一瞬がっかりもしたが、気持ちを切り替え、ビールを頼むべく自らカウンタ−におもむいた。

 カウンターのまわりでは、現地人と見受けられる客が立ちながら飲んでいる。みな楽し気だ。テーブルに着くのは旅行者くらいなのかもしれない。

 バーマンの手が空くのを待って注文する。Courage Best Bitter、Directors、Kronenbourg 1664、そしてBeck'sなど、4種類のサーバ−が3セット。壁の半分がガラス扉の冷蔵庫。缶では、シードルのStrong Bowなどもあり、種類は少ないが数は圧倒的だった。これらの味は前回、記した通りである。

 イギリスでは、その他3軒のパブを回ったが、どれも似たような感じであった。イギリスビールの代名詞ともいえるバス・ペールエールをサーブするパブに出会えなかったのが非常に残念であった。やはり、どの国でもそうだが、外見だけでそのお店を判断するのは難しい。

 PS:バス・ペールエールには、たまたま入った中華料理屋に置いてあったが、管理が非常に悪く日本で飲んだ方がうまいくらいだった……
―――END



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bottan
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