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CAVA生産の中心地、カタルーニャの食文化


 スペイン第2の都市、バルセロナ。ここは1,000年以上の歴史を誇るカタルーニャ地方の中心地であり、パブロ・ピカソやジョアン・ミロ、サルバドール・ダリ、ガウディといった数多くの芸術家を輩出してきた街だ。そして太陽が降りそそぎ、眼前の地中海と山々に囲まれたバロセロナは食の都でもある。

 たとえば、イベリア種の豚にどんぐりだけを食べさせ2年ほど熟成させた生ハム、ハモン・イベリコ。日本でもお馴染みの魚介類をふんだんに使ったミックスパエリアやイカ墨料理の数々。また、街中にあるどのBARでも、エビやタコ、イワシなどを使ったタパス(酒の肴)を食することができる。

 特筆すべきは、カタルーニャの豊富な食材を集めたサン・ジョセップ市場だろう。これは数あるスペインの市場でも、もっとも大規模のものである。生ハムやチョリッソなど多数の肉類を取扱うお店をはじめ、八百屋、果物屋、香辛料専門店などがところ狭しと並んでいる。じっくり全部見て回ったら数時間はかかるだろう。

 十数件ある魚屋では、鰺や鯖、マグロにカツオといった馴染みのある魚はもちろん、日本のものとはちょっと形の違う鯛やエビ、また見たこともない形のカニ、さらには日本でも珍しいカメノテまでが並んでいた。品数はかなり豊富だ。それどころか貝やエビ、蟹などはちゃんと活きていて、市場のどこからもまったく魚臭が感じられなかった。これは魚介類の取扱をちゃんと知っている証拠だといえる。肉食中心のヨーロッパにおいて、これはすごいことなのではないだろうか。ちなみに、スペインでも日本の市場と同じように、鮮魚系、貝系とお店によって取扱う商品が分かれているのが面白かった。

 さて、ここカタルーニャには、食材だけでなく、スペインにとって非常に重要な食文化を占めている飲み物がある。それがCAVA(カバ)と呼ばれる発泡性ワインだ。(厳密には、CAVAとは指定地域内で、カバ原産地呼称統制委員会の規定に基づく、ブドウ品種、栽培方法、醸造方法で生産された発泡性ワインのこと)

 スペインワインといえば、首都マドリードの北西に位置するリオハが有名であるが、発泡性ワインなら、シャンパーニュ地方に良く似た土質をもつカタルーニャだ。ここのCAVAを飲まずして、発泡性ワインをカタルーニャ!(語るな!)と現地では言われているくらいだ(ウソ)。

 現在、スペインではカタルーニャ地方を含めて、7地方160市町村がCAVAの生産地として認可されている。しかし、実際には生産量の99%がこのカタルーニャ地方で作られているほどCAVA作りが盛んな土地なのである。そしてここは、1872年、スペインではじめて発泡性ワインの醸造に成功した地でもあるのだ。



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