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ありがとう、CAVA!


 見出しと違って、レストランの話はまだまだ続くのだった。

 オーダー時のコミュニケーション騒動がおさまると、しばらくして突出しのオリーブが出て来た。緑色のスパニッシュオリーブとブラックオリーブだ。2,30個はある。スペインではこれらのオリーブが、どのレストランでもBARでもサーブされた。日本人には馴染みのない味付けであるが、慣れるとやみつきになる。しかも、白ワインやCAVAと絶妙にマッチする。お互いの味を引き出すのだ。ここのオリーブも最高だった。私はひとりで20個以上食べた。

 次にサーブされたのは、なんとパエリャだった。私は時間がかかるから一番最後だと思っていたのだが、やはり『最初に出していいか?』とあのおばさんは聞いていたのだろうか。謎である。(ちなみに後で知ったことだが、パエリャの専門店で、注文後に炊いてくれるところだと、最後の料理がパエリャになるのが普通だが、本来はサラダと同じ扱いなので、定食屋さんの日替わり定食の選択肢にパエリャが入っている場合は、一皿目に出てくることが多いという。う〜ん、パエリャがサラダと同じ扱いとは。。。スペインではサラダのリストに卵料理とかが多くて、日本でいう生野菜のディッシュ=サラダという感覚ははないんだな、と思っていたが、これでさらに納得!)

 肝心の味の方だが…。私は6泊したスペイン旅行で計6回パエリャを食べたが、この店のが一番ほっとする味だった。都市部でサーブされるパエリャは、非常にオイリーで塩っぱい。このお店のパエリャはさっぱりとしていて、健康的だ。しかもそれでいてちゃんとコクも感じられる。出汁が取れている証拠だ。まさに家庭で普通に食べられているパエリャではないかと感じた(スペインの一般家庭でパエリャを食するのかは不明だが)。

 野菜サラダとチキンもすごいというほどではなかったが、美味しくてあっという間に食べてしまった(チキンは結局、隣の隣で食べていたのと違ったものだった気がする)。CAVAもあっという間になくなってしまった。しかし、メニューの値段とCAVAの値段がわからないという不安から、それ以上注文することはできなかった。

 「ラ・クエンタ・ポルファボール(お勘定お願いします)」。

 これだけは慣れたものである。一発で通じて、お会計が出された。ドキドキのお値段は……

 4人で、約3,000ペセタ。一人、750ペセタ(日本円で約600円)。安すぎ。渦中のCAVAの値段も870ペセタだった。う〜ん。これも安すぎっ!この値段でこの味は、日本では考えられない!でも、非常に美味しかった。そして、鶏のまねをして手をパタパタとやった思い出も、今回の旅の味を一段と深めるスパイスとなった。

コルク型ガードレール Fonda Neusに別れをつげ、旅はますます終わりに近付いてくる。駅まで歩く道すがら、ひとつおもしろいものを見つけた。コルク型のガードレール(ポール?)だ(写真参照)。ブドウ畑もあちこちにある。小さなCAVAメーカーもたくさんあった。サン・サドゥルニ・ダ・ノイヤは、まさにCAVAの中心地であった。

 バルセロナを出発した時から最後まで、すべてスムーズに、そして楽しく過ごすことができた。これも日本からいろいろ手配してくださった日本駐在員の竹中さんのおかげだと感謝しております。本当にありがとうございました。


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bottan
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