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ビール何メートル?(週刊文春・2001.10.4号のpp.88〜89から引用)


 「あなたはビールを何メートル飲めますか」

 日本貿易振興会(ジェトロ)の投資交流部海外投資課長、豊田昇さんは、しばらく前まで二年間、チェコ外国投資庁に出向していた。

 着任早々、先方が開いてくれた歓迎会でそうたずねられて、びっくりした。

 「わたしはそれまで八年間、東欧の駐在していましたが、ビールを何メートル、なんて数える国はありません」

 これは聞き間違えたかな、ビールを何本?とたずねているんだろう、と思って、指を三本立てた。 すると今度は相手がびっくりした。

 「すごい!おうい、ミスター・トヨダはビール三メートル飲むそうだよ」


歓迎会は賑やかに始まった。

0.5リットル入りの大ジョッキを掲げて、

「ナズドゥラービ!」

乾杯、の意味だ。

お互いにジョッキの上部を、かちん、とぶつけ合う。

続けて次に下部どうし、かちん。

そして、いったん下ろしたジョッキで、どん、とテーブルを叩いておいて、勢いよく飲む。

「三口で飲み干すのが流儀です。豪快な飲みっぷりです」

空になったジョッキは、各自テーブルの上に横に並べていく。

「そこで先方が教えてくれました。大ジョッキは底の直径が約10センチ。だから空ジョッキが十個並ぶと、一メートル飲んだ、と数えるんだそうです」

豊田さんは0.5メートルにも届かなかったが、軽く一メートルを超える女性もいた。

「本場だけにうまいビールが多く、私も毎晩飲むうち0.8メートル、一メートル、と距離が延びて、帰国するころには1.5メートルになっていました」


地元の人たちが行く街のビアパブでは、大ジョッキ一杯が40円から50円。

「うらやましいような値段に思えるでしょうが、勤労者の平均所得が日本ほど高くないので、チェコの人たちの懐への響き具合が軽いわけではありません」

それでもキリンビールの調査では、2000年にチェコで消費されたビールは大びん換算で国民一人当たり263本。世界一だ。

日本は25位で88本。チェコの三分の一にすぎない。





以上が引用文である。

チェコのビールの数え方は、あまりにもすごい!と感心していたのだが、よくよく考えてみると。。。

0.5リットル、つまり500mlで10センチでしょ。1メートルっていったら5リットルですよ!しかも最終的には、1.5メートル飲めるようになったってことは、7.5リットル飲めるってことでしょ。それにたぶん、ビールだけじゃなくて、つまみとかも食べるんでしょ。

これって、もはや、大食いスーパースター並の胃袋ですよ。凄すぎ。

しかも、胃袋は徐々に拡がっていったとしても、アルコールの分解量って増えるモンじゃないからね。それとも、それにともなって体重が増加して酔いにくくなっていったのだろうか、お相撲さんみたいに。。。―――END



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