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ベルギービール紀行-1ベルギーは、ビールの国だ。もちろんドイツもイギリスもチェコもビールが有名であるが、ベルギーのそれはヨーロッパの中でも異色の存在である。 大きな違いはその多様性だろう。ドイツビールだって、イギリスのエールだって、確かにいろいろな種類がある。でも、一般的な印象でいうと、結構、微妙な違いだったりすることもある。しかし、ベルギービールはどれも個性的だ。ボディやアロマ、アルコール度数、時にはフルーツビールやスパイスビールなんていうのもあったりする。だからベルギービールは、味は本格派なのに日本ではほとんど発泡酒扱いされている。。。 さて、私はベルギーの首都、ブリュッセルにやってきた。 2月のブリュッセルは、ひたすら寒かった。連日雪が降り、道路は凍っていた。しかし、天候は日本のそれと違っていた。朝、雪が降り、昼間は晴天になり、午後4時頃にはまた雪が降り出す。このような、よくわからない天候が毎日続くのである。 だけれども、私はつねづねビールは空気が乾燥した冬の方がうまいと思っているので、天候は灰色でも気持ちは結構、晴れの状態であった。 ここは、本当に飲み屋が溢れている街だ。平日なのに昼間からゆっくりと飲んでいる人々が目に着く。私と同じ観光客なのだろうか。首都なのにせわしない感じがカケラもない。私は飲み屋を、じろじろ観察して回った。 しかし、飲み屋の看板はどこも、Leffe、Stella、Jupiler、Maes、の4種類しかない。これはどれも大手ビール会社の商品名だ。日本でいうところのアサヒスーパードライ、キリンラガー、サッポロ黒ラベル、サントリーモルツといった看板ばかり目に付くのと同じ光景!っていうわけだ。 つまり、ビール王国のベルギーでもこうした大手ビールがメインに活動しているのだ。実際、全体の消費量のうち、約70%はピルスナービールが飲まれているという。結局この国も日本と同じ常態かと寂しさを感じた。が、確かに大手ビール企業がマーケットの多くを占有しているものの、それ以外のビールも数多く存在していることに間違いない。マイクロビールが30%もあるなんて、世界でもこの国だけではないか? 看板は大手ビールでも、どのカフェもピルスナーだけでなく、エールや小麦、またトラピストのビールがメニュにのっていた。値段はほとんどが、約100BFだった。つまり、1杯300円程度。安い!まぁ、この国の生活水準と比較してどうなのかは知らないけれど、ベルギービールを1,000円近く払ってバーで飲んでいる日本の状況を考えると心がウキウキとしてきた。 ブリュッセルでは、有名な『ムーデルランビック』やその他多くのカフェを訪れた。 次の話へ |
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