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第6回 阿佐ヶ谷ビール試飲会開催!去る6月9日、今年も阿佐ヶ谷のリカーショップ升要様にてビール試飲会が開催された。今年のテーマは『水とビール』である。 いま、水といえば、世界各国からミネラルウォーターが輸入されており、昨年秋には、恵比寿ガーデンプレイスに、本格的なウォーターバー(R gath)がオープンした。水というものがある種の流行になっているようだ。 ところで、ビールは一般的に言って、次の4つの要素から作られている。 ・麦芽や副原料 ・酵母 ・ホップ ・水 このうち水は全体の92%を占めている。もちろん、香りや味を大きく決める要素は、酵母の種類や麦芽の焦がし具合であったりするが、水もビールの味を決める重要な役割を果たしている。たとえば、同じホップや麦芽、酵母を使っても、水質が変わると味が変わる。 ここで言う水質とは、簡単に言うと軟水か硬水かということである。(ちなみに水の硬度は次の計算式によって決まる:硬度=カルシウムの含有量×2.5+マグネシウムの含有量×4)単位は、ppmで表され、数値が低いほど軟水になる。 というわけで、試飲会に来ていただいた皆様に、まず2つのミネラルウォーターを飲み比べてもらった。味の違いは、皆さん、一口瞭然であった。飲み比べてみると、コントレックスに塩味を感じるという意見もあった。 ◎水の試飲 ・六甲の美味しい水:硬度100ppm以下 ・コントレックス:硬度1550ppm 現在では水の研究が進んでいるため、ビールメーカーは、自分達が求めるビールの味を出すために水質をコントロールすることが可能になっている。しかし、昔はそんなことはできなかった。その土地の水を使うしかなかったわけである。ある土地は、六甲のように柔らかい水であり、ある土地は、コントレックスのような硬い水を使うしかなかったわけである。そこで、そうした水質を活かすビール造りが各地で行なわれていた。というよりも、むしろ、その土地の水があったからこそ、その土地土地の有名なビールが生まれたとも言える。まぁ、有名になるには、もちろん水だけじゃなくて、他にもいろんな努力があるわけだが、今回は、そんな水を背景にしたビールを紹介していった。 ◎ビールの試飲 ・ボヘミアラガー:硬度51ppm ・ドルトムンドラガー:硬度750ppm ・バスペールエール:硬度1200ppm ●ボヘミアラガー:硬度51ppm チェコのピルゼン市で作られたビール。ピルゼンの軟らかい井戸水がなければできなかったと言われている。日本の多くのビールがこのタイプのビールである。今回は、このビールの代用として、サントリーモルツを使用。しかも、『4つの天然水で4つの味』と宣伝されているうちの2つ、丹沢水系と赤城山水系を飲み比べてみた。試飲する前、違いは微妙でわからないのではと思っていたが、実際に比較してみると、赤城山水系はピリッとしたスパイシーさを感じ、丹沢水系はマイルドで甘みを感じる味わいであった。試飲していただいた皆さんの約半数が同じような意見であった。ちなみに、サントリーモルツの残る2つの味は、天王山・京都西山水系と南阿蘇・外輪山水系である。こちらはまだ関東には未出荷ということで手に入らなかった。詳しくはサントリーのオフィシャルHPへ。 ●ドルトムンドラガー:硬度750ppm ドイツのドルトムンド市で作られたビール。基本的には、ボヘミア・ビールと同じ作り方であるが、硬水を使用しているため、ホップの苦味が際立つ。ボヘミア・ビールに比べてボディが強く味も濃い。今回は、ドルトムンドラガーとして、エビスビールを使用した。 ●バスペールエール:硬度1200ppm イギリスのバートンという街で醸造されたビール。近くに流れるトレント川には、カルシウムやマグネシウムが大量に含まれていた。エールビールを作るには、硬水でないとうまくいかないと言われている。 ![]() もちろん、水だけを基準に、これら3つの味を正しく比較することはできないが、味の背景に水質の違いを感じるか、試飲してみた。結果は。。。まぁ、これは主観だからなんともいえない。それぞれ、いろんなことを感じてくれれば良いだろうと思う。 ちなみに、水の硬度は、料理の味にも影響を及ぼすこともわかっていて、たとえばカツオ節でダシを取るには、やはり日本の水のような軟水が良く、緑茶を入れるのも軟水が適しているようだ。ヨーロッパの水はほとんどが硬水なので、基本的には調理に向かないようだが、牛や豚などを茹でるとコラーゲンがゼラチンになり、これが水中のカルシウムやマグネシウムを取り除いてくれるので、美味しいスープストックができるそうだ。また、香りが強く濃いコーヒーが普及したのも硬度の高い水の味をカバーするためという説もある。 そういう意味では、日本料理を食べる時には、ボヘミア・ラガーなど、軟水で作られたビールを合わせたり、西洋の料理を食べる時には、硬水で作られたバスペールエールなどを合わせるという風に、料理に合わせてビールの種類を変えて楽しむのも良いかもしれない。あと、硬水は、日本人には強過ぎてお腹をこわしてしまうケースもあるが、ミネラル分が豊富なので、肌に良いとか、便秘が解消されるといった効果もあるのではと言われている。 ◎試飲会の風景
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