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チーズと日本酒チーズと日本酒が合うという話しが、漫画「美味しんぼ」に載っていたので試してみた。「美味しんぼ」に掲載されていた中から次の二つの組み合わせを選んでみた。 ◎ペコリーノ・サルドと文政六年 ◎ブルー・ブリと会津流 日本酒は、文政六年と会津流の二つとも手に入ったのだが、ペコリーノ・サルドは手に入らず。代わりに、同じ羊の乳を使ったペコリーノ・カネストラートプリューゼとペコリーノ・ロマーノを用意した(だが、どちらもペコリーノ・サルドとはあまり似ていないらしい)。ブルー・ブリも、漫画に出ていたオーストラリアのものではなく、ドイツのカンポゾーラしか手に入らなかった。これでは、どうも無意味な試みになりそうだが、せっかく集めたのでレポートする。 ペコリーノ・カネストラートプリューゼと文政六年 ペコリーノ・カネストラートプリューゼは、羊の脂のにおいが臭い、濃厚なチーズである。ペコリーノ・カネストラートプリューゼを食べてから文政六年を飲むと、確かに口の中で変化が起きた。互いの旨さを引き出している部分もあったが、羊の脂臭さも強調されて気持ち悪かった。これは私が、羊の脂のにおいに慣れていないせいかもしれない。あるいは私はトンコツラーメンのスープが臭くて嫌いだが、世の中にはあれが大好きだという人もいるように、私が感じた気持ち悪さが、実はそれがマリアージュなんですよ!ということなのかもしれない。ちなみに会津流との組み合わせも試してみたが、やはり脂臭くてダメだと思った。 ペコリーノ・ロマーノと文政六年 ペコリーノ・ロマーノも、上記チーズと同じ羊のチーズであるが、こちらはまったく脂臭くない。羊だから臭いワケではないということを勉強した。塩の味が強いのでコクがあるように思われているが、味自体はそれほど深くない。熟成してないパルミジャーノ・レッジャーノに傾向が似ている。ペコリーノ・ロマーノを食べて、文政六年を飲んでみるが、口の中でマリアージュ反応を起きなかった。特に合う訳ではなく、無難な組み合わせである。こちらも会津流との組み合わせも試してみたが、会津流の吟醸香が気持ち悪く感じてしまった(会津流は、吟醸酒ではないが、特別純米程度に米を削っているせいか(65%)吟醸香を感じる)。 カンポゾーラと会津流 カンボゾーラは、ブリーとブルーチーズを組み合わせたチーズで、カマンベールとゴルゴンゾーラを合体させた名前である(笑)。とてもクリーミーで、青かびの臭さや味はまったく気にならない。カンポゾーラを食べ、会津流を飲んでみると、会津流の吟醸香とカンポゾーラとのクリーミーな感じが合わないと思った。文政六年との組み合わせも試してみたが、こちらも合わないと感じた。オーストラリアのブルーブリだったならば、どんなマリアージュが体験できたのか。いつか試してみたいと思う。 ちなみに、ペコリーノ・ロマーノを温めてから食べてみると、会津流との組み合わせは少し相性が良くなったと感じた。ペコリーノ・カネストラートプリューゼを温めると、あまり羊の脂のにおいが気にならなくなったが、文政六年とは合わない。カンポゾーラは、文政六年、会津流とも合わないとは言えなくなった(ただし、合う、というほどでもない)。温度変化によって、相性の相違が変わってくるところがおもしろい。真のマリアージュを探す道は、まだまだ遠い・・・。 ●その他のチーズ料理も試す 「美味しんぼ」では、日本酒との組み合わせだけでなく、他にもいろいろなチーズ料理が紹介されていた。そのうちの二つを試してみた。 カマンベールのカルバドス漬け カマンベールをカルバドスに3日漬けて、パンに乗せてオーブンで焼く。漫画では、その味の濃厚さを誉め称え、メインディッシュにもなりうる味と書いてあった。しかし、私が試したところ、3日ではカルバドスの味が染み込み過ぎて、それに火を通すとさらにアルコールが強調されて、あまりに強烈すぎる味だと感じた。試してないけど、1日くらいで十分だったのかもしれない。 カツオの塩辛とパルメザンチーズ カツオの塩辛にパルミジャーノ・レッジャーノをおろして混ぜ合わせ、一週間ねかす。漫画では、こうすることにより、味が深まったと書いてある。確かにカツオの塩辛だけよりも、あるいはパルミジャーノ・レッジャーノだけよりも味が濃厚になった。ただし、塩分も単品だった時よりも倍くらいに増えているので、食べる時は注意が必要である(血管が切れないように)。 というわけで、今回の試食の結果としては、日本酒とチーズの旨い組み合わせは発見できなかったが、いつか私なりの素晴らしいマリアージュを見つけたいと思う。ちなみに、文政六年、会津流と同時にカルフォルニアのカベルネも試してみたが、こちらもあまり合わないと思った。赤ワインとチーズだって、本当に合う組み合わせを見つけるのは容易ではないのだ。
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