top image

チベット紀行 第四日目 ホテルチェンジ


 ツアーが終わってホテルに帰ってくると、またしてもあまりの寒さに死にそうになる。しかもテーブルやベッドの電気がつかなくなっている。前日は停電があって、廊下はロウソクが灯されていた。もうここにいるのは限界とばかりに、ヨウさんに電話してホテルを変えたいとお願いした。
 聖天鵝酒店(Holy Swan Hotel)は、三ツ星のホテルだ。チベットには5つ星ホテルはない。四つ星は、ラサホテルと、チベット賓館だけだ。だからそのどちらかに変えれば、よりよい待遇があるのではないかと思った。が、ヨウさんが言うには、ラサホテルやチベット賓館でも、この時期は暖房をつけないそうなのだ。というのは、完全にマイナスの気温にはなってないし、客も少ないので暖房を入れるには経済効率が悪いからである。暖房がセントラルヒーティング式だからそういう話しになってしまうのだろう。実際、ロビーのカウンターに勤務するチベット人用には、ポータブル式の暖房が付いてるのだから、チベット人だって寒いと感じているはずなワケである。なのに、客には暖房を入れないとは、一体どういうサービスなのか!
 リクエストを伝えた結果、前金で支払ったレートと同じで、暖房が付いていて、お湯も出るホテルに変えてもらった。ただ、この日はすでに夕方になってしまっているので、この日のホテル代はキャンセルできない。それでもいいから聖天鵝酒店から逃れたかった。ヨウさんに聞くと、以前に泊まった日本人客も聖天鵝酒店はイヤで別なホテルに変えてもらったらしい。私はそんなホテルを押さえたアクロス中国に怒りを覚え、翌日、日本の担当者に連絡を入れた。ちなみに新しく変えてもらったホテルでも、部屋から海外への直通電話はできず(パンフレットにはできると書いてあるが、実際にはできなかった)、ロビーのビジネスセンターから連絡を入れた。しかし、ここでも電話がかからず、ホテルの方に電話をかけてもらうようにお願いした。が、彼女も電話をかけられず、ついにマネージャーが登場。マネージャーもいろいろトライするが失敗に終わり、結局どこかに電話してやり方を聞いてくれ(たぶん)、20分ほど経過してやっと電話をかけることができた。
 アクロス中国に電話をかけると、「だからスタンダードホテルで良いですか?って言ったじゃない」みたいなことを言う。確かに、ツアーにはスタンダードホテルとデラックスホテル(追加料金)の2種類があり、私は自らスタンダードホテルを選択した。しかし私はスタンダードホテルは、暖房なし&お湯がでない、とは聞いていない。第一、これは日本人の常識ではスタンダードじゃないだろう!チベットではスタンダードかもしれないが、日本人客相手のホームページに日本語でスタンダードと書くなら日本人のスタンダードでなければならないはずだ!何も豪華なモノを期待してるわけじゃない。狭くてボロいのは想定内。ただ、明け方は零下になるのに、暖房なし&お湯がでないというのは日本人の常識外だ。絶対におかしい!だから、余計に支払った一泊のお金を返して欲しいと言った。
 アクロス中国いわく、それはできない、ありえない。水まわりが悪いのは告知したし、という。ただ、水まわりが悪いというのは、完璧なゼロではないわけだ。問題は多いがお湯は出る、という意味だろうが。アクロス中国は、「ほら結局デラックスホテルが良いんじゃない!」という雰囲気だったが、それも勘違いしている。お湯が出ることが第一のプライオリティではなく、暖房があることがそれよりもはるかに優先される事項であり、四つ星のラサホテルやチベット賓館ではそれを満たすことはできないからだ。
 変えてもらったホテルは、世紀酒店(世紀賓館という表記もあった)といって、ラサ市内のはずれの方にあった(聖天鵝酒店は、市内の真ん中の方にあるのでロケーションは良かったのだが)。聖天鵝酒店よりも見た目は近代的な造りだが、やっぱりシンシンと冷え込む感じは同じである。ただ、日本でお馴染みのルームエアコンが各部屋に取り付けてあるので、この時期でも暖房を入れることができるのだ。やっぱルームエアコンって経済的なんだなー。暖かいって、ほんとに素晴らしいことだ!お湯も夕方6時15分から12時まで、朝6時から10時までと時間限定ではあるが、十分に使うことができた。同じレートのホテルで、どうしてこうまで違うのか。
 勝手な推測をするに、結局、日本の旅行代理店は現地のキメ細やかな情報はぜんぜん知らないのだろう。もちろんある程度の情報は入ってくるから代理店業務が成り立っているのだろうが、マイナーなチベット旅行なんて適当にやっているのである。現地の旅行会社の話しに耳を傾けてもいないのだろう。だからより快適な旅行を送るためにも、アホな日本の会社ではなく、もっと現地の会社にイニシアチブを取っていってもらいたいと思う。
 ちなみに国際電話は20分くらい話して40元(560円)であった。

第五日目のレポートに行く




RETURN

bottan
About Us | Mail to Webmaster
Copyright 2001-2005 Good-Beer-Life. All rights reserved.