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ラフロイグピート香の効いた、アイラ島のシングル モルト ウィスキー。ウィスキー好きならば、誰もが「おぉ、ラフロイグですか」とよだれをたらす逸品である。 ウィスキー嫌いに言わせると、「なにこれ、消毒液臭っ」と顔をそむける一品だ。同じ美味しいモノ好きでも、趣味が違うとここまで評価が別れる一例だといえる。 そんなモノが本当に美味しいのかと疑う人もいるだろう。しかし、納豆をみたまえ。あんな美味しいものはないが、同時にあんな毛嫌いされている食品もない。そういう境遇にいるのが、アイラ島のシングル モルト ウィスキーであり、その最高峰に位置するのがラフロイグなのである。 中でも30年モノとなれば、逸品中の逸品だ。飲みたいという憧れは誰しもあるが、資本主義経済は一般人民に不公平である。バックバーの一番高いところに置かれたボトルを見て、「はぁ〜」とため息をつくのがせいぜいだ。 そんなラフロイグ30年を飲ませてやろうという奇特な、いや立派な、痩せているけれど太っ腹な友人を持ったことに感謝しなくてはならない。しかも、 ・ラフロイグ10年 ・ラフロイグ10年カスクストレングス ・ラフロイグ15年 ・ラフロイグ30年 を飲み比べさせてもらったのである。 たとえば、1970年、1975年、1980年、1985年という年代の違う同じ銘柄のワインを順に追ってテイスティングすることを、垂直テイスティングというが、これはまさにラフロイグの垂直テイスティングだといえるだろう。飲み比べることによって、相対的な味の評価ができるようになる良い機会だ。ありがたい。 4種類を比較してみると、30年のラフロイグの秀逸さがわかる。10年モノの良い意味での荒々しさ、激しさが見事に昇華され、酸いも甘いも噛み分けた落ち着き払った大人に成長している。まるで自分の10代と30代を見ているようで、少し赤面してしまった(なんちって)。ふと友人を見てみると、彼も赤くなっていたが、それはアセトアルデヒドの活動によって皮膚の血液量が増加したことによる生理現象だろうと思う。 こういうのを飲んでしまうと、なかなか元に戻れない。う〜ん、罪なヤツだ。 ●テイスティングノートは、こちらを参照して。 ―――END |
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