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黄金崎・不老不死温泉五能線に乗りたかったのには、もうひとつの理由があった。 JRの駅のいろんなところに貼ってある、黄金崎・不老不死温泉のポスター。あんなひょうたんの形をした黄土色の変わった温泉に、一回、入ってみたいなぁと思っていたのである。 今回の旅行は、基本的にビジネスホテルに宿泊し、食事は外で食べるようにしていた。確かにこれだと、各地の温泉に入るのは難しいし、宿の情緒がない。しかし目的は温泉ではないし、宿ではない。いや、温泉宿でだって美味しい料理が食べられるじゃぁないか、という反論もあろう。が、温泉宿で出てくる料理というのは、どうにも形式的すぎるし、大量生産するから風味は落ちるし、そして何よりもこちらの胃袋のペース配分などおかまいなしに次から次に料理を持ってくるからすぐに満腹になってしまう。まずはゆっくり酒を飲んで、みたいなことは基本的に許されない。しかも、出される量がめちゃくちゃに多い。これではデブって行くだけだ。 残せばいいじゃんと思うかもしれないが、それは私にはできない。食事とは、旨い物を第一に追求するものではなく、命をつなぐ行為である、ということを決して忘れてはいけない。そして農家、漁師、料理人に感謝するものである。だから私は残さない。どんなにまずくても頼んだ物は食べ尽くす(どうしても食べられず残してしまうこともあるが・・・)。というか、残すと食べ物がかわいそうだ、と思っているのである。だから、食べ切れないような温泉宿の夕食を自ら進んでわざわざ選択したくないのである。もちろん、一泊くらいなら良いが、今回は10泊の旅行だ。だからビジネスホテルを選んだのである。 しかし、黄金崎・不老不死温泉に泊まれば、車も持っていない私はここで食事をするしかない。ノーチョイスである。それでも、ここのひょうたん型の温泉に入ってみたかったのだ。
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