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冬の日本海一人旅!


 うまい魚を食いたい。ただひたすらに。その思いを実現するために、冬の日本海の幸を堪能する旅に出た。
 もちろん太平洋側でもうまい魚を食べることができる。三陸や志摩は言うまでもなく、東京湾にだって美味しい魚はいっぱい上がるし、沖縄という暖かい地域にさえブダイという美味しい魚がある。旨い魚を食うのに、日本海に限定することはないんじゃないか、という反論の声が聞こえてきそうだ。
 確かにそれはそうだ。しかし、東京モンの私には、やはり魚と言えば寒いさむ〜い冬の日本海というイメージ(偏見)があるのだ。それも単に日本海というだけではだめで、「冬!」でなければいけないのである。それが魚が旨くなる季節であるからだ(たぶん)。だから冬の日本海の魚を知らなければ、魚の旨さについて語ることはできない、と思っていたのだった。

 どうせ日本海に行くならトコトン行ってやろうと思っていた。というわけで、思い付いたのが、青春18きっぷで行く鈍行旅行だ(青春という言葉からはだいぶ遠ざかった歳ではあるが)。

 まず下関まで寝台列車で行く。そして鈍行列車で、日本海を海岸線沿いにゆっくり登っていき、函館まで北上。そこからまた寝台列車で東京まで戻って(一応)本州ぐるり一周の旅。途中途中の魚市場で旨いモンをつまみつまみしながら行こうではないか!ということを考えたのであった。
 まぁ、早い話し、一度やってみたかったんだよね、こういうの。なぜなら、海外旅行だと6泊や7泊というのは当たり前だが、日本国内旅行だといつも1泊2泊で終わってしまう。すぐに帰れるから週末にパパッと行って帰って来てしまうという繰り返しで、国内をゆっくり旅したことがない。しかしそれは日本をみくびっている証拠なのではないか。せめて一週間以上は旅して、日本の奥深さに触れてみたい、と思ったのである。もちろん、その間、肉にはまったく目もくれず、ずっと魚だけを食い続けるというお約束で。

 2005年12月12日(月)。長年にわたって温め続けたこの計画をついに実行する日がやってきた。

■冬の日本海一人旅! 目次
一日目【東京→下関】
・ブルートレインで下関へ

二日目【下関→仙崎→松江】
・唐戸市場のフグ刺し
・仙崎港の活イカとウニ
・宍道湖の七珍料理

三日目【松江→舞鶴】
・松江地ビール ビアへるん
・出雲そば
・皆美館の鯛茶漬け
・駅弁(大和しじみのもぐり寿し)

四日目【舞鶴→三国】
・舞鶴港とれとれセンター
・小鯛のささ漬け
・三国の越前カニ

五日目【三国→金沢→富山→氷見】
・北陸散策
・富山のます寿司
・氷見のブリ

六日目【氷見→酒田】
・氷見海鮮市場と氷見うどん
・酒田の久村酒場

七日目【酒田→能代】
・うなぎの玉勘
・能代のハタハタ

八日目【能代→艫作(へなし)】
・能代港と五能線
・黄金崎 不老不死温泉

九日目【艫作→青森→函館】
・青森海鮮市場のヒラメ
・函館で新鮮魚介を炉端焼き

十日目【函館→上野】
・函館朝市と自由市場
・戸井の本マグロと鮭児
・最後の晩餐

十一日目【上野→築地】
・築地の寿司くらべ




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