![]() |
2005年に食べたものベスト102005年に食べたものベスト10を発表します。と思ったけど、ベスト10にまとめ切れなかった。以下は順位ではなくて、日記を読み返して思い出した順番。順位はつけられまへん。 ◎銚子「若松」のマンダイの刺身 別名アカマンボウというのだそうだ。脂の乗りは良いし、旨味があって歯ごたえもあるという通常の刺身では相反する要素を兼ね備えている。しかも安い。こういう魚が地元にあったら、わざわざ高いお金を出してヒラメや鯛を買う必要はないねぇ。マンダイの写真はこちらまで。 ◎中野「らんまん」のおでん まず、ツユが濁ってない!というのが素晴らしい。煮方が素晴らしいのでしょうね。火加減間違えると味が濁るからね。なかなか作れないです、こういうおでん。 ◎新橋「第三春美鮨」の赤ウニと本ミル貝のあぶり ウニは国後島のもので、ものすごぉ〜く濃厚な味わい。最初、あまりに強烈過ぎてクドイと思ったのだが、これを食べたせいで他どこでウニを食べても物足りなく感じるようになってしまった。責任を取って欲しい(笑)。本ミル貝のあぶったものは、このお店に限らず、すごく旨いですよね。貝の中でも最上じゃないでしょうか。私の知る限りですが。 ◎阿佐ヶ谷「にしぶち」の本鮪とホタルイカの沖漬け 本鮪の旨さは説明する必要ないですね。近海物の生の本鮪をリーズナブルな値段で出してくれてるのでよく行くのです(銀座で食べたら一体いくらになるのか・・・)。ホタルイカの沖漬けは自家製だということですが、とろける濃厚チーズのよう。瓶詰めにありがちな嫌な甘さやクドさはまったくない。感動した一品! ◎銀座「二葉鮨」のヒラスズキ めずらしい白身なのでリストにあげました。スズキより旨いと思う。 ◎千駄ヶ谷「マンジャペッシェ」の鯛のソテー 魚料理は日本料理が一番!と思ってるけど、ここのイタリアンの魚料理は本当に旨いです。鯛の皮のパリパリ感が良い。使ってる塩も魚との相性が良く、旨い。 ◎西麻布「豚組」のとんかつ 塩で食べるとんかつ。また、とんかつの切り口を上にして食べるという、とんかつの正しい食べ方をはじめて知りました。肉が旨いので、実際、塩も必要ない。 ◎大阪「たこ梅」のサエズリ おでんネタとして最高。皮は固くて嫌いだったけど、身はふわふわくにゅくにゅ。作家の開高健さんが、例えようのない旨さと表現していたが、まさにその通り!だと思う。(説明逃れ) ◎青山「ポコアポコ」のハモンイベリコ・デ・ベジョーダとスペイン風オムレツ 3年熟成もののハモンイベリコ・デ・ベジョーダは、感動する旨さです。これを食べずして、やはりイベリコは語れない。遠くスペインで伝統を紡いできた生産者さんたちに手を合わせて感謝しました。ここの奥さんが作るスペイン風オムレツも本当に秀逸。脱帽の一品。 ◎八重洲「おけい寿司」の本鮪 もちろん鮪自体も美味しいけど、お米の味付けやにぎり具合が自分の好みにピッタリだったので。 ◎江ノ島「イル・キャンティ」のシラスピッツァ 生のシラスはめずらしくて貴重だけれど、やっぱり火を通した釜上げシラスの方が旨いと思う。しかし、炭火で香ばしく焼いたシラスのピザを食べて、釜上げよりも旨いと思った。魚の食べ方でイタリアンに負けたね。 ◎新横浜「支那そばや」の醤油らぁめん ラーメンのスープってインパクト重視で味の形成はまったくできてない、しょせんはB級グルメ!と思っていたのだが、ここのスープは素晴らしいと思った。こんな上品で高い値段のものは、もはやラーメンじゃないと言う人もいるが。新横浜のラー博ではなく、都内に移転してきて欲しい。 ◎船橋「三番瀬」のシンコ、ナヨシ、カマス 純粋に魚の旨さだけで言うと、最高品質!とは言えないけど、すべて東京湾の魚だけを使っている「三番瀬」の心意気に感動。東京湾の魚は旨いです!干潟の「三番瀬」は絶対に開発しちゃいけないし、生活排水でできるだけ油/脂を流さないようにしようと思います。 ◎荻窪「高はし」の蕎麦湯 もちろん蕎麦(十割)も旨いのだが、それを茹でたトロットロの蕎麦湯が最高。感動した一品。 ◎長野県のオジさん家の無農薬野菜 たとえば鮪や鯛なんかは、旨さを引き出すための熟成期間を必要とする。だから流通に1日、2日かかったとしても、手当てさえ良ければ東京でも最高のものを食べられる。しかし、野菜は畑から抜いた瞬間から味が落ちていく。無農薬野菜といったってお店に並べられるまでには1日、2日はかかるだろう。つまり相当干涸びている状態にある。どんなに作り方が良くても流通の物理的な問題は解決できない。オジさん家の畑から抜いたばかりのダイコンやネギを切ると、切り口から水が溢れて止まらない。里芋の皮を剥くと、艶かしいという表現をしたくなるくらい肌がねっとりしてきめ細かい。包丁に吸い付いてくるのだ。キャベツも甘くて甘くて、全部、生で食べることができてしまう。野菜に感銘を受けた。が、東京では本当に旨い野菜を食べることはできない。工業立国を選んだ日本のツケである。 ◎恵比寿「酒寮さいき」の海老しんじょ ふわっふわの海老を食べてるみたい。センターから配送された食材をあたためるだけでは絶対にでない風味。手間ひまかけた酒の肴の見本。 ◎築地「弁富寿司」の本鮪 スナズリの部分を出してくれた。赤身!と頼んでも職人さんや、その時の状況によって出て来る部位はさまざまである。常連でもないのに、その部分ちょうだい!と指定することはできないし(気弱なので)、逆に私くらいの経済力で常連になれるような寿司屋では、最高の鮪は置いていないし。「弁富寿司」の鮪は、銀座久兵衛と同じ仕入れ先だということで最上のもの。そのスナズリ。今回は超ラッキー!でした。 ◎三国「かわき」の越前カニと火取り細芽 カニは、風が当たっただけで味が落ちるという。だからカニは現地で食えと言われているらしい。そこまで言われちゃ、行かなきゃあるまい!と思い、現地でカニを食ってきた。18年ものの雄の越前カニ。確かに!今まで食ってたカニはカニじゃねーっ!しかも正しい食べ方を教えてもらってきた。カニはちまちま食わない。豪快に「しがむ」らしい。感動しました。あと、前菜で出てきた火取り細芽(たぶん海苔の細芽部分だけを摘んで乾燥させ、炭火で焼いたもの)は絶品!海苔の最高峰といえばいいのだろうか。あまりの香ばしさと旨さに、口に入れた瞬間、眼がカッ!と開きました。感動しました。 正しいカニの食べ方はこちら。 ◎山口県仙崎「きらく」の活アカイカの刺身 活けイカの刺身は、甘いのである。熟成させたアオリイカの刺身も旨いけど、やっぱりイカは生きているイカをその場で下ろして食べるのが一番旨いと思った。たぶん、こういうイカの旨さも東京では味わえないのではないだろうか。もちろん、イカを活けのまま運ぶことは可能なので、東京でも活けイカの刺身自体は食べられるけど、流通過程で弱ってしまい、味は落ちるだろう。だから、イカの本当の甘さを知るには、イカ漁をしている漁港に行くしかないのである。 ◎富山「青山総本舗」のシロエビの干物 シロエビの刺身は珍しいものではあるが、シロエビの旨さは干物で最大限に発揮される!と思う。殻ごと干物にしてあって、スナック感覚でパリポリ食べられる。かなり感動した味。 ◎能代「花ふじ」の紅鮭のいずし 紅鮭の飯寿司(いずし)は、北海道や東北ではよく食べられているようだ。紅鮭と麹を一緒に漬け込んで発酵させたものだと思う。鮒寿司とか、なれ寿司の一種であるが、そこまで強烈な個性はない。鱒寿司に強い酸味を加えた感じであろうか。「花ふじ」の自家製飯寿司は熟れていて、とても美味しかった。が、東京で買える飯寿司は、保存剤とかアミノ酸だとか、いろんなものが添加してあって美味しくない。こういう郷土料理も、作り手がいないから、東京では味わえないだろう。 ◎函館「幸寿司」の鮭児 鮭児の脂の質は、魚の脂の中でも最高級だろう。よく大間の本鮪の大トロが旨い!などと評価されているようだが、私は脂がきつ過ぎて下品な味わいだと思う。鮭児の脂の質は、それよりももっと繊細なのである。単調な味わいのサーモンの刺身とも、まったく異なる。鮭児の脂は、上質のバターのようなコクと深さがあるのだが、それでいて非常にキメ細やかなので下の上でとろけていく。こんなモン食っちまって、どうすんだろね。 以上、2006年も美味しくて感動するものが、いっぱいいっぱい食べられますように(祈)。 ―――END |
|
About Us | Mail to Webmaster Copyright 2001-2004 Good-Beer-Life. All rights reserved. |