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缶詰居酒屋


 もし、自分で飲み屋をやるとしたら、どーいうものにしようか。そんなことを考えた時期があったのだが、その候補のひとつとなったのが、「ツマミはすべて缶詰」という形態のもの。

 昔ながらの酒屋さんの中には、ワンカップとかお店で売られているお酒を、缶詰をツマミに飲めるところがあるらしい。日本の立ち飲みのルーツはここではないかと思うのだが、それをもう少し、ちゃんとした飲み屋にしたのが、缶詰居酒屋である。

 缶詰居酒屋のメリットとしては、第一にメニューを考えなくてすむので、めんどくさくない。第二にメニューを作らなくて良いので、めんどくさくない。第三に皿を洗う必要がないので、めんどくさくない。なんか、めんどくさくないばかりで、堕落した人間の考えのようにも聞こえるが、食材のロスもないし、やたらに人を雇う必要もないのでコスト削減がはかれるという経営的なメリットもあるのだ。う〜ん、まったく良いことづくめだ。

 そんなことを考えていたのだが、何年も経つうちにすっかり忘れてしまっていた。そしたら高円寺に、まさに「缶詰居酒屋」なるお店がオープンしていたではないか。実際に入ってみたわけではないので、どんなお店か知らないが、似たようなことを考える人がいるもんだなぁと感心&ビックリしたのだった。

 今、缶詰は100円のチープなものから数千円もするような高級なものまで百花繚乱である。が、同時に新鮮な魚を使った寿司が一皿たったの100円で回ってるし、3000円もだせばプリフィクスの、本格的なフレンチが食べられてしまう時代である。「缶詰居酒屋」にお客がどのような価値を見い出していくのか、(私の代わりに実験してくれて)見物である。

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bottan
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