![]() |
一万円カレーを食す!●伊勢海老とアワビをジュージュー焼く レストランの店内も、とてもオシャレであった。さすが、資生堂パーラーと思いながら席に案内され、迷うことなく一万円カレーを頼む。周りを見渡すと、どこかの大企業の重役っぽい人や、オシャレなご婦人方で一杯だった。わしさんの、ジーンズにスニーカーは、ちと場違いだったかと思ったが、後から上下ジャージの小太りなオッサンが隣にやってきたし、バリバリ一般ピーポーな家族も来ていた。さすが、銀座は懐が深い。 話しは飛ぶが、前菜のサラダを食べ終わると、ウェイトレスさんが移動型のグリルを運んできた。 「伊勢海老とアワビに香り付けをします」と、おねーさん。 テーブルの横で、具材である伊勢海老とアワビを焼いてくれるというのだ。なんとも贅沢極まる趣向ではないか。さすが、資生堂パーラーと思ったのだが、運ばれてきた伊勢海老からは、甲殻類独特のにおいがした。伊勢海老とアワビは、すでにボイルされ、一旦冷蔵しているようだ。昨年末、三国で越前カニを食べ、甲殻類の旨さは無味無臭の旨さであることを知ってしまった自分が恨めしい。ウェイトレスさんは、殻をさばく手がとてもぎこちなく、見ているこちらがハラハラものであった。 一万円カレーって、あんまり出ないから調理に慣れてないのかな。けど、一万円なんだから、手際の良い、プロの技を見たいよなぁ、などと心の中でつぶやく。 伊勢海老とアワビを焼きはじめるが、ジュージューという音が小さい。やっぱり移動式グリルでは火力が弱いのかなと思っていると、ウェイトレスさんがブランデーを取り出した。ウム、それでフランベをするのだろう。ちなみに、フランベとはブランデーなどをふりかけ、火をつけてアルコール分を燃やし、酒の風味や香りをつける調理法のことである。実際に目の前でやってもらったのは、はじめての体験であった。さすが一万円カレーである(しつこい)。
しかし、テーブルの横で焼くというより、本当に香り付けするためダケだったのね。どうせなら、活伊勢海老と活アワビを横で焼いてくれる!というようなプレゼンテーションが欲しかったなぁ、とチト残念に思ったが、そういう技術職の人を雇ったり、店内で本格的な火を使ったりしたら、お店が違う方向に行ってしまうんだろう。それにしても、伊勢海老とアワビをソテーパンに入れる動作からはじまり、炒める、フランベする、皿に取り分けるというすべての行為に、迷いから生じる一瞬の動作停止があり、こちらを不安にさせるおねーさんの素人はだしの腕前には参ってしまった(そしてこの時、重大な問題が起きていたのだが、私は気付いていたなかった。この件は後述する)。それと移動式グリルの横に置いてあったバターを結局最後まで使わなかったのは、きっと・・・いや、まさかとは思うけどね。 ちなみにフランベに使用したブランデーは、CAMUSのVSOPであった。そんなことに、いちいちいろんなことを考えなくても良いんだけど、このへんは銀座8丁目チックだなぁと思った。 「ついに登場、一万円カレー」の話に行く |
|
About Us | Mail to Webmaster Copyright 2001-2005 Good-Beer-Life. All rights reserved. |