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グルメコレクターインターネットがもたらしたメリットは、人類にとってはかりしれない。しかし、インターネットの普及は、食の世界にひとつの哀しい出来事を引き連れて来た。それはグルメコレクターが増えたということである。 端的にいうと、食事する際、箸をつけるよりも先に写真を撮るという行為。つまり、食事をするのが第一の目的ではなく、こういう食事をしたよ!という記録を残すことが第一になっているのではないか、ということだ。そういう目的で食べ歩きをしている連中のことを、私はグルメコレクターと呼ぶことにした。 食材を作る人、調理する人、そして何よりも食材自体への感謝の気持ちがあれば、まずせめて一口くらい食べてから撮影してはどうかと思う。特にラーメン分野にグルメコレクターが多いような気がするのだが、ラーメンには麺がのびるという弱点があるにも関わらず、写真撮影を優先するということ自体、彼等が本当にラーメンを愛していない証拠であるといえるだろう。 私自身、こういうサイトを立ち上げているので、人の事をとやかくいえる立場ではないが、とにかくまずは一口食べてから撮影するようにしている。まぁ、実際、料理が出されると撮影することを忘れ、食べ終わった後に「しまった!」と気付くことが多い。あるいは途中で気付き、食べかけの写真という見てくれの悪いモノばかり掲載するはめになっている。しかし、取材ではないので、それはそれで良いのじゃぁないだろうかと思う。という理由で、サイトの出来の悪さを責任転化しているワケであった。 ちなみに、グルメというと本来的には特に美味しいもの/美食などをイメージするが、最近ではグルメという言葉が溢れかえり、どんなものにも使われてしまっている。Webや雑誌など、レストランや食材などを特集するコーナーに、なんでもかんでも無造作に使用されているようだ。たまに、美味しそうに見えてしまうこともあるが、多くの場合は写真によるマジックで(イリュージョンレベルの写真もある)、実際に行ってみると、とりたててどうということのないものだったりする。こうなってくると、グルメとは単に食事のこと、あるいはそういう特集コーナーを意味する用語である、と後世の歴史研究家たちは判断するだろう、と推測する。 最近では、グルメの代わりに、ガストロノミーという言葉が使われはじめている。それで新しさや差別化を醸し出しているようだが、しょせんは雑誌の言葉遊びにすぎない。結局は、グルメと同じ道をたどる命運にある。 |
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