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料理の道具「フランス人の女性は包丁を使えない。野菜をまるごと煮て、皿の上で自分の好きな大きさに切って食べるから」と本で読んだことがある。だから日本人女性が、庖丁を巧みに使って野菜や肉を切るのを見ると驚かれるそうなのだ。 プロの世界でも、日本料理ほど包丁を巧みに使う料理方法はないと思う。たとえば、魚の種類によって、刺身の切り方を変える。厚くしたり、削いだり、細くしたり、四角く切ったり、長く切ったり、いろいろである。ヨーロッパのシェフたちは、単なる魚の切り身が、形状によって味が変わることに驚くそうなのである。 ちなみに、昔、とある加賀料理屋で食べたマグロの刺身が、エッジがものすごいピンッ!と立っていて、こんなすごい包丁使いの刺身は食べたことがないと感心したことがあった。そんなことで感心するのも、違いが分かるのも日本人くらいだろう。 道具の話しついでに言うと、日本人ほど、道具やモノに思いを込める人種はいないらしい。というか、道具やモノを人格化する考え方が、日本独自のものであるらしい。外国の人だってモノを大切にするだろうが、そこまで思い入れることはないのだろう。 話しのレベルは違うかもしれないが、料理の鉄人という番組で、アメリカ人シェフがパフォーマンスのために、まな板の上に土足のまま立ち上がった。それを見た鉄人(日本人)が、アメリカ人シェフに対して怒ったのだが、アメリカ人シェフは理由がまったくわからなかったそうだ。モノはモノ。洗えばキレイになる。楽しければそれで良い、という発想。日本人が特殊(奇特?)すぎるのだろうか・・・。 国際的な孤立を避けるために、日本人シェフもまな板の上に立たなければいけない、なんていう踏み絵ならぬ、踏みまな板をさせられる時代が来たりして・・・。 |
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