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胃袋で味わう


 美味しいと感じる感覚の90%以上は香りの要素が占めているという。残りは舌による味覚や触覚になるわけだが、本当はそれだけではないと思う。

 飲み物であれば、歯や歯茎でも味覚を感じているように思う。ほっぺたの内側もそうだ。飲み物を一口、口の中に含み、空気を含みながらアゴを動かすと口全体になんらかの刺激がある。その程度によっても、人間は味の善し悪しを決めているんだと思う。

 飲み物を飲み込むと、食道を通る。ここは味覚は感じない。熱いものを食べても冷たいものを飲んでも、あまり刺激もない。「喉元過ぎれば・・・」という言葉があるが、きっと神経があまり通ってないのだろう。食道癌になると命を落としてしまう確率がものすごく高いらしいが、感覚がないので気付いた時には手後れになってしまうのかもしれない(勝手な推測)。

 飲み物や食べ物は、最終的に胃袋に到達する。「胃にしみる」という言葉がある通り、美味しい飲み物は、胃袋に入ってすぐに吸収されていくような感覚がある。まさに胃にしみていくワケである。逆に、自分にとって消化しにくい物を食べると、どうも重たく感じる。違和感を感じる。たとえば、ヘンなハンバーガーや牛丼を食べると、翌日まで気持ち悪さが抜けないことがある。消化できなければ、健康でいられない。健康でなければ、美味しくいただけない。見てくれをどんなに繕った綺麗な料理も、胃は騙せないのである。


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bottan
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